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2020-07-08

新着論文1報をご紹介致します

 

新着論文; Mishima E et al. Uric acid elevation by favipiravir, an antiviral drug. Tohoku J Exp Med, 2020 ; 251 : 87-90.

https://doi.org/10.1620/tjem.251.87

筆頭著者である三島英換先生による論文紹介はこちらです

アビガン(favipiravir)の尿酸値上昇の副作用についての総説です。新型コロナ肺炎(COVID-19)への有効性が期待されている薬剤のアビガンですが、尿酸値上昇はもっとも頻度の高い副作用です。本論文では、その尿酸値上昇の臨床的な影響と出現機序についてまとめています。なお本論文の内容は同薬剤のCOVID19への使用を肯定も否定もするものではなく、薬理的な副作用としての尿酸値への影響についてまとめたものです。


タグ : 論文

2020-06-19

新着論文1報をご紹介致します

 

新着論文;Iwasaki T, Mishima E et al. Kidney enlargement effect of angioplasty for nonatherosclerotic renovascular disease: reversibility of ischemic kidney. Hypertension Research, 2020 in press. https://doi.org/10.1038/s41440-020-0473-6

筆頭共著者である三島英換先生による論文紹介はこちらです

腎動脈狭窄は腎血管性高血圧や虚血性腎症を引き起こし、進行すると腎臓の萎縮をもたらす病気です。腎臓の萎縮は一般的には不可逆的な変化と考えられていました。今回、我々は非動脈硬化性の腎動脈狭窄におけるカテーテル腎動脈形成術(PTRA)後の腎サイズ変化を検討した結果、たとえ萎縮腎(<長径100mm)であってもPTRA後3ヶ月で+5.4mm 腎臓のサイズは大きくなること、特により若い症例では増大がより期待できること、顕著な例では腎長径が87→102mmへと増大を認める症例もあることがわかりました。本論文は、腎臓の萎縮は必ずしも不可逆的変化ではなく、血流の改善によって可逆的に腎サイズが大きくなることを証明したものです。本論文は現、大崎市民病院研修の岩崎先生と一緒にまとめたものです。


タグ : 論文

2020-06-03

新着論文3報をご紹介致します

 

新着論文1;Akiu M, et al. Questionnaire survey on the prescription of renal replacement therapy for acute phase patients on maintenance dialysis who developed cerebrovascular disease. Clinical and Experimental Nephrology, 2020 in press.

https://doi.org/10.1007/s10157-020-01905-9

筆頭著者である秋保真穂先生による論文紹介はこちらです

慢性維持透析患者は脳血管障害の発症リスクが高く、予後も不良であることが報告されています。脳血管障害発症後急性期には、透析治療による抗凝固薬の使用や電解質・浸透圧変化による影響が懸念される一方で、生命維持のために透析治療の継続を必要とするジレンマがあります。しかしながら脳血管障害発症後の腎代替療法に関しては国内外ともに報告が少なく、エビデンスが乏しい領域です。本論文では全国317の透析施設にアンケートを送付し回答が得られた103施設の治療実態について報告しています。結果は、脳血管障害発症後の透析患者に持続的血液濾過透析・腹膜透析を第一選択としている施設は少なく、現行のガイドラインと実臨床にギャップがあることがわかりました。8割以上の施設が間欠的血液透析のみを行っており、透析効率を抑えている施設が多い結果でした。現在、 宮城県内の患者を対象とした後方視的多施設観察研究も進め、臨床像と治療選択、転帰に関する検討を行っております。
この場をお借りして、施設アンケートにご協力いただきました皆様に心より御礼申し上げます。どうもありがとうございました。

新着論文2;Friesen M, Toyohara T, et al. Mitoregulin controls β-oxidation in human and mouse adipocytes. Stem Cell Reports, 2020;14:590-602.

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7160386/

筆頭共著者である豊原敬文先生による論文紹介はこちらです

今までlong non coding RNAとして分類されていたRNAの中には一部で機能性のペプチドに翻訳されるものがあることが最近明らかとなっている。この研究はその一つであるLINC00116より翻訳されるmitoregulin (MTLN) が、脂肪細胞の中でミトコンドリアと働いてベータ酸化や脂肪分解に関わっていることを遺伝子改変マウスとヒトiPS細胞由来脂肪細胞を用いて明らかにしたものである。

新着論文3;Toyohara T, et al. Patient hiPSCs identify vascular smooth muscle arylacetamide deacetylase as protective against atherosclerosis. Cell Stem Cell, 2020 in press.

https://www.cell.com/cell-stem-cell/fulltext/S1934-5909(20)30157-0

筆頭著者である豊原敬文先生による論文紹介はこちらです

糖尿病患者の中には動脈硬化になりにくい人がいることが知られているが、その機序は明らかではなかった。この研究では動脈硬化になりやすい糖尿病患者となりやすい糖尿病患者よりiPS細胞を樹立して、血管細胞に分化誘導し、その遺伝子を比較した。その結果、動脈硬化になりにくい糖尿病患者の血管平滑筋では小胞体エステラーゼの一つであるarylacetamide deacetylase(AADAC)の遺伝子が上昇していることが分かった。さらにAADACの働きを細胞およびマウスを用いて調べたところ、AADACは血管平滑筋の脂肪代謝を調節して貯蔵脂質減少させ、その移動能と増殖能を抑えることによって動脈硬化抑制的に働いていることが明らかとなった。


タグ : 論文

2020-05-21

新着論文1報をご紹介致します

 

新着論文;Mitsui S, Oe Y et al. Dual blockade of protease-activated receptor 1 and 2 additively ameliorates diabetic kidney disease. Am J Physiol Renal Physiol. 2020 ; 318 : F1067-F1073.

https://doi.org/10.1152/ajprenal.00595.2019

筆頭共著者である大江佑治先生による論文紹介はこちらです

糖尿病性腎症は、末期腎不全、透析導入原因疾患の第一位であり予後不良な糖尿病合併症の一つです。我々は糖尿病で亢進している血液凝固に着目し、凝固プロテアーゼによって活性化されるプロテアーゼ活性化受容体 ( protease-activated receptor, PAR ) の病的意義について研究を進めています。今回、腎臓に高発現するPAR1とPAR2に着目して、それらが異なる機序で血管内皮細胞の炎症性サイトカイン・ケモカイン発現を誘導すること、糖尿病性腎症モデルマウスに対して、PAR1及び2阻害剤を併用することで相加・相乗的な治療効果が得られることを明らかにしました。PAR阻害剤の発展は目覚ましく、糖尿病患者への応用が期待されます。


タグ : 論文

2020-03-27

新着論文4報をご紹介致します

 

新着論文1;Kumakura S. et al. Kidney function, blood pressure and proteinuria were associated with pregnancy outcomes of pregnant women with chronic kidney disease: a single-center, retrospective study in the Asian population. Clinical and Experimental Nephrology, 2020 in press.

https://doi.org/10.1007/s10157-020-01865-0

筆頭著者である熊倉慧先生による論文紹介はこちらです

「腎疾患患者の妊娠:診療ガイドライン2017年」が3年前に発刊されましたが、本ガイドラインの引用元の論文は欧米のデータが大半を占め、本邦の慢性腎臓病を合併した患者さんが妊娠した場合の産科合併症リスク因子の実態が依然として不明瞭でした。本研究では当院の慢性腎臓病患者さんで妊娠を経験した方を後方視検討いたしました。すると、腎機能、尿タンパク量、血圧の3つが産科合併症の発生に関連していることがわかりました。国内で100例近くの慢性腎臓病合併妊娠を検討した研究はなく、本研究結果は慢性腎臓病患者さんの妊娠に対して留意すべき点を指摘した意義のあるものです。挙児希望の患者さんが気を付ける点を医療者が説明するのに役に立つと考えています。今回ご指導いただきました共著者の先生方へ深く御礼申し上げるとともに、今後も本研究も発展させて参りたいと存じます。

新着論文2;Kawaguchi T, Nagasawa T et al. A nationwide survey on clinical practice patterns and bleeding complications of percutaneous native kidney biopsy in Japan. Clinical and Experimental Nephrology, 2020 in press.

https://doi.org/10.1007/s10157-020-01869-w

共著者である長澤将先生による論文紹介はこちらです

日本腎臓学会が中心となり、2018年に行った腎生検に関する全国調査を論文報告致しました。日本で実地に行われている診療実態を把握することで、腎生検に関するリスクについても、患者さんへ根拠をもった説明が出来るようになったものと確信します。

新着論文3;Mishima E. et al. Selection of patients for angioplasty for treatment of atherosclerotic renovascular disease: predicting responsive patients. American Journal of Hypertension, 2020 in press.

https://doi.org/10.1093/ajh/hpaa016

筆頭著者である三島英換先生による論文紹介はこちらです

動脈硬化性腎動脈狭窄は腎血管性高血圧や虚血性腎症、心血管合併症を引き起こす病態で高齢化により患者数が増加しています。治療の一つとしてカテーテル的腎動脈形成術(PTRA)が行われる場合がありますが、大規模RCTでその治療有効性が認められなかったため全ての患者にPTRA治療は推奨されていません。したがって、現在ではPTRAが有効である患者を適切に選択して治療を行うことが望まれています。本総説論文ではどのような患者像でPTRA治療の有効性が期待できるかををまとめて議論しております。当科ではこのようなエビデンスにもとづいてPTRAの治療適応を適切に判断し放射線科医と協力して施行しております。

新着論文4;Mishima E. et al. HPRT-related hyperuricemia with a novel p.V35M mutation in HPRT1 presenting familial juvenile gout. CEN Case Reports, 2020 in press.

https://doi.org/10.1007/s13730-020-00459-9

筆頭著者である三島英換先生による論文紹介はこちらです

HPRT(Hypoxanthine guanine phosphoribosyl transferase)はプリン・尿酸代謝に関わる酵素であり、HPRTの先天性完全欠損は自咬症や神経発達異常が特徴的なLesch-Nyhan症候群の原因であることが知られています。本論文は家族性若年性痛風をきっかけにみつかったHPRT部分欠損症の1例を報告したものです。本症例ではHPRT1遺伝子に新規変異p.V35Mを認めるものの、HPRTの酵素活性が部分的に残存するため神経症状をまったくともなわずに若年性痛風のみの病型であったことが特徴です。東京医科歯科大学と共同研究の成果です。


タグ : 論文

2020-02-28

新着論文1報をご紹介致します

 

新着論文;Eikan Mishima, et al. Apparent diffusion coefficient in the resolution of renal ischemia after angioplasty on diffusion-weighted imaging: a case of renal artery stenosis caused by progressive thrombosis in residual chronic aortic dissection. Internal Medicine, 2020 in press.
https://doi.org/10.2169/internalmedicine.3855-19

筆頭著者である三島英換先生による論文紹介はこちらです。
本論文は、慢性大動脈解離における残存偽腔の血栓化が進行したことで生じた腎動脈狭窄に対してカテーテル的腎動脈拡張術の治療をすることで腎機能の改善をもたらした1例の症例報告です。さらに本症例では、腎動脈狭窄による腎虚血とカテーテル治療による腎虚血の改善をDW-MRIという手法を用いて評価したものです。今後、腎動脈狭窄による腎虚血の評価法として本手法が応用されていることが期待されます。


タグ : 論文

2020-01-11

新着論文2報をご紹介致します

 

新着論文1;Oe Y, et al. Uremic toxins alter coagulation and fibrinolysis-related genes expression in human endothelial cells. Thromb Res,2019;186:75-77.

筆頭著者である大江佑治先生による論文紹介はこちらです。
近年腎不全により蓄積する代謝産物(尿毒素)が、血液凝固を活性化し血栓症のリスク因子であることが示唆されています。本研究は代表的な尿毒素であるインドキシル硫酸、インドール酢酸、クレジル硫酸が内皮細胞における凝固・線溶系関連因子の発現に及ぼす影響を解析し、特にインドキシル硫酸の凝固・線溶系活性化への寄与を明らかにしました。尿毒素に着目した血栓症予防法の確立が期待されます。

新着論文2;Mishima E, et al. Drugs repurposed as antiferroptosis agents suppress organ damage, including AKI, by functioning as lipid peroxyl radical scavengers. J Am Soc Nephrol, 2019 in press. doi: 10.1681/ASN.2019060570.

筆頭著者である三島英換先生による論文紹介はこちらです。
ドラッグリポジショニング:既存薬の新たな作用
- かぜ薬や抗菌薬がフェロトーシスを抑えて腎障害や肝障害を軽減する -
フェロトーシスは細胞死の一種で、脂質の過酸化が誘因となって引き起こされます。フェロトーシスは、急性臓器障害や神経変性疾患など様々な疾患に関わることが知られており、フェロトーシスを抑制する薬剤はこれら疾患の治療薬となることが期待されています。我々は、東北大学大学院農学研究科仲川清隆教授、九州大学大学院薬学研究院山田健一教授のグループと共に、かぜ薬の成分でもあるプロメタジンや抗菌薬であるリファンピシンなどの様々な既存薬が、フェロトーシスを抑制する作用を有していることを見つけ、急性腎障害や肝障害のモデルマウスで症状を軽減する効果があることを明らかにしました。本研究は、フェロトーシスが関わる様々な疾患の治療薬の開発や応用へと発展することが期待されます。


タグ : 論文

2019-12-26

新着論文1報をご紹介致します

 

Itto R, Oe Y, et al. Glomerular injury is exacerbated in lupus-prone MRL/lpr mice treated with a protease-activated receptor 2 antagonist. Tohoku J Exp Med. 2019 ; 249 : 127-133.
以下、大江佑治先生(共同筆頭著者;腎グループ所属)による論文紹介です。
我々は血液凝固系の標的受容体であるプロテアーゼ活性化受容体2(PAR2)の腎疾患における役割について興味をもち、PAR2が炎症を誘導して腎障害を悪化させることを報告してきました。今回、PAR2のループス腎炎における役割を解明するため、モデルマウスにPAR2阻害剤を投与したところ、腎臓組織学的重症度や炎症性サイトカインの発現が悪化することを明らかにしました。ループス腎炎において血液凝固―PAR2経路はむしろ抗炎症作用をもち、保護的である可能性が示唆されました。


タグ : 論文

2019-10-31

新着論文1報をご紹介致します

 

新着論文;Kanehara K, et al. The indole compound MA-35 attenuates tumorigenesis in an inflammation-induced colon cancer model. Sci Rep. 2019 Sep 4;9(1):12739. doi: 10.1038/s41598-019-48974-9.
リンクはこちらから https://www.nature.com/articles/s41598-019-48974-9
筆頭著者である金原圭語先生(当院消化器外科学分野、高血圧グループにて基礎研究に従事され本論文(責任著者;阿部高明先生)を発表)による論文紹介はこちらです。
 これまで阿部教授と岡山理科大学の林謙一郎教授らのグループは、共同開発した新規薬剤Mitochonic acid 35(MA-35)が肝臓の炎症や腎臓の線維化(固くなること)を抑えることを2017年に報告していました。今回の報告では、薬剤MA-35が炎症性大腸がんマウスにおいて大腸がんの発生を抑えることを明らかにしました。潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患は、慢性炎症が長期化すると大腸がんを誘発し、この腸炎関連大腸癌は本邦における主な死亡原因の一つとなっています。本研究によって、薬剤MA-35はがんの原因となる大腸の炎症と線維化を抑えることで大腸がんの発症を抑えることが示されました。よって、薬剤MA-35は炎症性腸疾患が原因となる炎症性発がんに対する新規治療薬になり得ると考えられます。
本学医学部プレスリーリースリンク:https://www.med.tohoku.ac.jp/news/4180.html

 


タグ : 論文

2019-08-30

新着論文2報をご紹介致します

 

新着論文1;Sato K et al. An immortalized cell line derived from renal erythropoietin-producing (REP) cells demonstrates their potential to transform into myofibroblasts. Scientific Reports 9, Article number: 11254 (2019)
リンクはこちらから https://www.nature.com/articles/s41598-019-47766-5
筆頭著者である佐藤浩司先生による論文紹介はこちらです。
腎臓で造血因子EPOを産生する線維芽細胞(REP細胞)は腎障害により筋線維芽細胞に形質転換しEPO産生能を喪失することから、慢性腎臓病における腎線維化と腎性貧血の双方で中心的な役割を担う細胞である。本研究では、遺伝子改変マウスを用いたREP細胞の単離と不死化により1系統の細胞株(Replic細胞)を樹立した。Replic細胞は細胞自身のTGFb産生により筋線維芽細胞の性質を有し、エピジェネティックな機序による遺伝子発現の抑制によりEPO産生能を喪失していた。以上から、腎障害によってREP細胞は細胞自律的なTGFb発現により筋線維芽細胞に形質転換し、エピジェネティックな機序により腎性貧血の発症に関与することが示された。Replic細胞の解析は慢性腎臓病の病態解明において有用である。
新着論文2;Nanto-Hara F et al. The guanylate cyclase C agonist linaclotide ameliorates the gut-cardio-renal axis in an adenine-induced mouse model of chronic kidney disease. Nephrology Dialysis Transplantation, 2019 in press
リンクはこちらから https://academic.oup.com/ndt/advance-article-abstract/doi/10.1093/ndt/gfz126/5549874?redirectedFrom=fulltext
筆頭著者である原(南都)文香先生(当科高血圧グループにて基礎研究に従事され本論文(責任著者;阿部高明先生)を発表、現所属;国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構(研究員))による論文紹介はこちらです。
近年、腸内細菌叢が慢性腎臓病(CKD)の病態に関わることが知られています。腸内細菌叢は、尿毒素と呼ばれるCKD時に体内に蓄積する悪玉代謝物を産生します。中でもトリメチルアミンNオキシド(TMAO)は、心血管疾患や腎障害の増悪に寄与する悪玉代謝物とされています。本研究では、便秘症治療薬であるグアニル酸シクラーゼC受容体作動薬リナクロチド(リンゼス®)が、腸-心-腎連関を介して、TMAOを始めとする尿毒素を減少させ、CKD時の心腎障害を軽減することをアデニン腎不全マウスモデルを用いて示したものです。本研究はCKDにおける腸腎連関の重要性および腸管を標的としたCKD治療の可能性を示唆するものであり、今後この領域におけるさらなる展開が期待されます。

 


タグ : 論文

2019-04-24

菊地先生(地域医療支援部門助教)らの論文がNature Communications誌に掲載されました。

Gut microbiome-derived phenyl sulfate contributes to albuminuria in diabetic kidney disease.
(邦訳)腸内細菌由来のフェニル硫酸は糖尿病性腎臓病のアルブミン尿と関連する
Nature Communications DOI: 10.1038/s41467-019-09735-4
東北大学大学院医学系研究科および同大学院医工学研究科病態液性制御学分野の阿部高明(あべ たかあき)教授らは、同大学院薬学研究科の富岡佳久(とみおか よしひさ)教授、同東北メディカル・メガバンク機構の寳澤篤(ほうざわ あつし)教授、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科の和田淳(わだ じゅん)教授らの研究グループとともに、フェニル硫酸が糖尿病性腎臓病の原因因子かつ予測マーカーとなり得ることを明らかにしました。本研究は、動物実験および臨床研究での検証によって、ヒトには無い腸内細菌の酵素をターゲットとした安全な糖尿病性腎臓病の治療可能性を明らかにした画期的研究であり、本研究結果によって、腎不全患者の治療による透析導入数が減少し、医療経済的にも貢献することが期待されます。
本研究成果は、2019年4月23日午前10時(英国時間、日本時間4月23日18時)Nature Communications誌(電子版)に掲載されました。

論文リンク:https://www.nature.com/articles/s41467-019-09735-4

プレスリリース:
(東北大学)https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2019/04/press-Abe-190424-Final.html
(東北大学東北メディカル・メガバンク機構)
https://www.megabank.tohoku.ac.jp/news/33406
(岡山大学)
https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id622.html

タグ : 論文

2017-05-17

祢津先生・相馬先生の論文がScience Signalingに掲載

祢津先生(地域医療支援部門助教)・相馬先生(ノースウェスタン大学留学中)らの論文がScience Signaling誌に掲載されました。

Nrf2 inactivation enhances placental angiogenesis in a preeclampsia mouse model and improves maternal and fetal outcomes
(邦訳)Nrf2の不活性化は妊娠高血圧症候群モデルマウスの胎盤における血管新生を促進し、母体と胎仔の症状を改善する
Masahiro Nezu, Tomokazu Souma, Lei Yu, Hiroki Sekine, Nobuyuki Takahashi, Andrew Zu-Sern Wei, Sadayoshi Ito, Akiyoshi Fukamizu, Zsuzsanna K. Zsengeller, Tomohiro Nakamura, Atsushi Hozawa, S. Ananth Karumanchi, Norio Suzuki, and Masayuki Yamamoto. Sci. Signal. 16 May 2017: Vol. 10, Issue 479, eaam5711, DOI: 10.1126/scisignal.aam5711
妊娠高血圧症候群は妊婦の3~5%の高頻度で発症しますが、不明な点が多く、治療法が確立されていない疾患です。 今回研究グループは、妊娠高血圧症候群の原因のひとつとされていた「酸化ストレス」が、妊娠高血圧症候群を発症している母体や胎児の病態を改善することを発見しました。 また、酸化ストレスが胎盤の発育を保つことで、妊娠高血圧症候群における胎児の成長を維持することを、マウスを用いた研究により明らかにしました。 酸化ストレスは生体に悪影響を及ぼすとされてきましたが、今回の研究成果により、酸化ストレスの意外な一面が提唱されました。 本研究の成果により、妊娠高血圧症候群の病態が解明され、新たな治療法の開発が進められることが期待されます。



論文リンク:http://stke.sciencemag.org/content/10/479/eaam5711

プレスリリース:
(東北大学・東北大学大学院 医学系研究科・薬学系研究科)
https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2017/05/press20170516-01.html
(東北メディカルメガバンク機構)
http://www.megabank.tohoku.ac.jp/news/21059
プレスリリース詳細

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2017-05-15

祢津先生の総説がAmerican Journal of Nephrology誌に掲載

祢津先生(地域医療支援部門助教)らの総説がAmerican Journal of Nephrology(AJN)誌に掲載されました。

Targeting the KEAP1-NRF2 System to Prevent Kidney Disease Progression
(腎臓病進行抑制の標的としてのKEAP1-NRF2システム)
Masahiro Nezu, Norio Suzuki and Masayuki Yamamoto, Am J Nephrol 2017;45:473–483
抗酸化ストレスNRF2は、酸化ストレスに対し、様々な抗酸化因子/解毒酵素の遺伝子発現を亢進することで生体保護的に働く重要な転写因子であり、 腎臓領域においても様々な研究、臨床試験が進められています。 本総説は、NRF2とその阻害因子であるKEAP1について、腎臓病進展抑制の観点から、これまでの基礎研究・臨床研究から得られた知見や最新の話題を概説しています。

論文リンク:AJNサイト内(フリーアクセスですのでどなたでも全文閲覧できます。)

タグ : 論文

2017-05-14

竹内先生の論文がPlos Oneに掲載

竹内先生(石巻赤十字病院)の論文がPLoS ONE誌に掲載されました

The influence of the Great East Japan earthquake on microscopic polyangiitis: A retrospective observational study Takeuchi Y, Saito A, Ojima Y, Kagaya S, Fukami H, Sato H, Matsuda K, Nagasawa T. PLoS ONE. 2017,12(5): e0177482
http://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0177482

東日本大震災前後での被災地でのANCA関連血管炎の患者像の違いを被災エリアに位置する石巻赤十字病院におけるデータから解析したものです。 津波被害後に生じたガレキや粉塵に含まれるシリカの暴露と血管炎発症の関連を考察しています。

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2017-04-13

三島先生の論文がKidney International誌に掲載

三島先生(当科助教)、阿部先生(医工学教授)の論文がKidney International誌に掲載されました。

Evaluation of the impact of gut microbiota on uremic solute accumulation by CE-TOFMS-based metabolomics approach
(邦訳)腸内細菌叢がもたらす尿毒症物質蓄積への影響:CE-TOFMSメタボロミクスによる評価
Mishima E, Fukuda S, Mukawa C, Yuri A, Kanemitsu Y, Matsumoto Y, Akiyama Y, Fukuda NN, Tsukamoto H, Asaji K, Shima H, Kikuchi K, Suzuki C, Suzuki T, Tomioka Y, Soga T, Ito S, Abe T.  Kidney Int. 2017 doi: 10.1016/j.kint.2017.02.011
http://www.kidney-international.org/article/S0085-2538(17)30116-3/

近年、腎臓病では腸内細菌叢を含む腸内環境の変化が報告されており、腸管が腎臓と相互に影響を及ぼしているという「腸腎連関」の存在が明らかになりつつあります。 今回研究グループは、無菌環境下で飼育することで、腸内細菌を全く持たない無菌の慢性腎臓病モデルマウスとメタボローム解析技術を駆使することで、慢性腎臓病の病態における腸内細菌叢の役割の一端を解明しました。 本研究から、腸内細菌叢は尿毒素の産生という腎臓病にとって負の影響を有している一方、短鎖脂肪酸産生やアミノ酸代謝といった有益な作用も担っており、 その結果腸内細菌がいない状態では腎臓病がより悪化しやすいといことが分かりました。 このことは腸内細菌叢が腎臓病に対して良い面と悪い面の二面性を有しており、腸内細菌叢のバランスの制御が慢性腎臓病の進展予防に重要であることを示唆するものです。



論文リンク:http://www.nature.com/articles/srep36618
プレスリリース:http://www.tohoku.ac.jp/japanese/2017/04/press20170413-02.html
プレスリリース詳細

タグ : 論文

2016-11-16

佐藤(恵)先生の論文がScientific Reportsに掲載

佐藤恵美子先生(臨床薬学分野助教)らの論文がScientific Reportsに掲載されました。
タイトル:Metabolic alterations by indoxyl sulfate in skeletal muscle induce uremic sarcopenia in chronic kidney disease. Emiko Sato, Takefumi Mori (corresponding), et al.Scientific Reports. 2016;6:36618.

これまで慢性腎臓病患者では筋量と筋力の低下が起きやすく、また高齢の腎臓病患者での筋量低下は寝たきりや骨折リスクに加えて死亡リスクをも高めることが知られていました。 しかし腎臓病患者で筋量が低下する原因はよくわかっていませんでした。 本研究では、腎臓の機能が低下することで体内に蓄積する「尿毒素」といわれる毒性物質が筋細胞内の代謝変化を引き起こすことが、腎臓病患者での筋肉量低下の引き金になっていることを明らかにしました。



論文リンク:http://www.nature.com/articles/srep36618
プレスリリース:http://www.med.tohoku.ac.jp/news/3301.html
プレスリリース詳細


タグ : 論文

2016-6-28

山本先生の論文がCENの年間優秀論文に選ばれました

山本多恵先生(助教)の論文がClinical and Experimental Nephrology
(日本腎臓学会の英文誌)の年間優秀論文に選ばれ先日の腎臓学会総会で表彰されました。

受賞論文:
Relationship between low blood pressure and renal/cardiovascular outcomes
in Japanese patients with chronic kidney disease under nephrologist
care:the Gonryo study.
Clin Exp Nephrol. 2015;19:878-86

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25648765

山本先生のコメント「東北大学での初めの論文をこのような形で評価頂き、嬉しく思います。なかなか通らず苦労もありましたが、宮崎先生・中山昌明先生をはじめ先生方の温かいご支援の賜物と感謝しております。」




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2016-6-20

三島先生の論文がEur Heart Jに掲載

当科助教の三島英換先生の論文がEur Heart Jに掲載されました。

タイトル:Prelude to Takotsubo cardiomyopathy: subclinicalprogression of antecedent myocardial ischaemia prior to symptom onset
Eikan Mishima(corresponding), Yoichi Takeuchi, Tasuku Nagasawa, Junichiro Hashimoto
Eur Heart J 2016 (epub ahead of print)

たこつぼ型心筋症はその発症機序がいまだ不明な病態ですが、 本論文ではたこつぼ型心筋症では症状発症の半日以上も前から潜在性の心筋虚血が徐々に進行している可能性をホルター心電図でその発症前後を記録したケースから考察したものです。

論文リンク http://eurheartj.oxfordjournals.org/content/early/2016/05/31/eurheartj.ehw216


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2015-12-03

[論文]三島先生の論文がPLOS ONEに掲載

2015年11月27日 三島英換先生(地域医療支援部門助教)らの研究成果がPLOS ONEに掲載されました。

Immuno-Northern Blotting: Detection of RNA Modifications by Using Antibodies against Modified Nucleosides. PLoS One. 2015;10:e0143756. doi:10.1371/journal.pone.0143756 PMID:26606401
筆頭著者:三島英換、陣野大輔(equally contributed) 責任著者:阿部高明

本論文では、細胞内や生体内に含まれる修飾RNAを検出する新しい方法として「イムノノーザンブロット法(Immuno-Northern Blotting)」を 開発し、その応用性について報告しております。イムノノーザンブロット法は修飾核酸に対する抗体を用いることで簡便な実験器具のみで 特定の修飾RNAを検出することができる方法です。

RNAを構成する核酸のメチルアデノシン化やシュードウリジン化などのRNA修飾は、RNAの機能や構造に影響しその異常がさまざまなヒトの病気や 病態に関与していることが近年明らかになりつつあり注目されています。今後この解析方法がRNA修飾の研究におけるツールとして幅広く 活用されていくことが期待されます。

論文リンク:PLoS ONEサイト内(オープンジャーナルですのでどなたでも全文閲覧できます)
http://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0143756

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2015-11-26

鈴木先生の論文がJASNに掲載

2015年11月26日
鈴木健弘先生、阿部高明先生(分子病態医工学分野)らの研究成果がJournal of the American Society of Nephrology(JASN)に掲載されました

”Mitochonic Acid 5 Binds Mitochondria and Ameliorates Renal Tubular and Cardiac Myocyte Damage” doi: 10.1681/ASN.2015060623
筆頭著者:鈴木健弘、山口浩明、喜久里基(equally contributed) 責任著者:阿部高明

本論文では、阿部先生たちが開発したミトコンドリア機能を改善する効果を有する新規化合物Mitochonic acid 5(MA-5、Tohoku J Exp Med. 2015;236(3):225にて先行して報告)がミトコンドリア病態マウスモデルに投与することで 心臓・腎臓のミトコンドリア機能の低下を改善させることでマウスの生存率を上昇させることを見出したものです。 本研究の成果は、現在治療法のないミトコンドリア病に対して新しい治療薬の開発へとつながる発見です。 今後この化合物が実際にミトコンドリア病の治療薬へと進展していくことが期待されます。


プレスリリース全文は、以下をご覧ください。

リンク:東北大学大学院医学部 プレスリリース
http://www.med.tohoku.ac.jp/news/2981.html
JASNサイト
http://jasn.asnjournals.org/content/early/2015/11/24/ASN.2015060623


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2015-07-14

鈴木先生の論文がTJEMに掲載


鈴木健弘先生の論文がTohoku Journal of Experimental Medicineに掲載されました。

Mitochonic Acid 5 (MA-5), a Derivative of the Plant Hormone Indole-3-Acetic Acid, Improves Survival of Fibroblasts from Patients with Mitochondrial Diseases.
Tohoku J Exp Med. 2015;236(3):225-32

(筆頭著者)Takehiro Suzuki,Hiroaki Yamaguchi,Motoi Kikusato,and Tetsuro Matsuhashi (equally contributed)

(要旨)本論文では、植物ホルモンの誘導体である"MA-5"という化合物がミトコンドリア病の新しい治療薬になりうる可能性を ミトコンドリア病(Leigh症候群,MELAS,Leber病およびKearns-Sayre症候群)の患者由来線維芽細胞を用いた実験から見出しました。

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